アートとデザインの境界線。iPhoneアプリとかアイデンティティとか

今回はデザインやアート、それから僕がiPhoneアプリ開発の際にデザインで気に留めている事について、思っていることを書こうと思います。

私的なエントリーですがかなり長文になります。
ご意見などありましたらお気軽にコメントくださいませ!

 

アートとデザインの境界線について。

僕は学生の頃、美術を勉強していました。
いわゆる『現代美術』系の講義が多く、個展などにも行っていたのですが、その頃から疑問に思っていることがありました。
 
それは、
なぜ、作品に説明を付けるのか?
ということ。

これは、僕の目からはスゴく滑稽に見えてしまう現実でした。
 
だって、美術作品を一般向けに公開するのにわざわざ説明文を付けるってことは、
漫才師自身がその漫才がなぜ面白いのか?を説明しているようなもの
だと思うから。
(最近では、あえてそういう笑いの取り方を使う芸人さんもいますけど^^;)
 
 
つまり、僕にとってのアートとは、
説明のいらないもの
であり、
 
作品に触れた人それぞれが、それぞれの感じ方で感動したりするもの
であるべき(←この言い回しは好きではないですが)だと思っているからです。
 
 
だから、芸術作品に説明を付けるってことは、完全に蛇足であり、作者や展示者側の
『コレはこういうことを表現したかったから、こういう風に感じてね。』
っていう、まるで
作品の完成度の低さを説明しているような
ものなんぢゃないかと。
 
 
アートは、作り手にとっても受け取る側にとっても自由
 
である事こそが、アートの素晴らしさの重要な一部だと思うんです。
その作品の背景が知りたければ、調べればいいだけですし。
 
 
対して、理想的なデザインと言うのは
意図的に整理された情報
であり、
 
誰が見ても、その意図が伝わるもの
なのだと僕は考えています。

広告デザインや道路標識なんかは、その代表的な例ですね。
 
 
こうして考えると、アートとデザインがまったく違う性質のものだということが分かってもらえると思います。
もちろん、芸術的センス(?)は両者に求められますが、目的がまったく違う。
ちなみに、デザインの仕事をしていた時、当時の社長(確かムサビ中退)に『おまえにはセンスが無い』といわれた事がありますが、他人にセンスが無いと言えるほどセンスがある人って…。
あと『お前にチャンスをやる!』って言葉も好きぢゃない。あんたは神様かって…

 
 

あれ?
ちょっとハナシがズレちゃいましたが、本題に戻って
iPhoneアプリのデザインについての僕的考えを。
 
 
デベロッパの方はご存知だと思いますが、iPhoneアプリを開発する際
“iPhoneヒューマンインターフェイスガイドライン”というものがあり、それに沿っていないアプリは、Appleでの審査の際にリジェクトされる事も多いようです。
 
 
そのガイドラインについて簡単に説明すると、
アプリを使う上でユーザーの混乱を招くようなデザインや仕様にしてはいけない。
というようなことなどが書かれています。

 
 
 
例えば、Safariで表示されるブックマークアイコンを他の用途に使うな!
とかいう事です。
 
 
たしかに、同じ標識なのに地方によって意味が違ったりしたらマズいですからね。
当然と言えば当然の事です。
まぁ、Appleからしたら『最低限コレだけはまもりなよ』っていう事です。

 
 
 
いわゆる、そのルール以外に個人的にアプリのデザインとして考えている事は、

・ツールアイコンに説明(タイトル)を付けない。

・出来る限りユニセックスなインターフェイスに。

・ユーザーの操作に対する反応に動き(アニメーション)を入れる。

・出来るだけ少ない操作で、ユーザーがしたい事が出来るようにする。

他にも色々ありますが、こんなところでしょうか。
 

アイコン (icon) は、物事を絵で簡単にあらわそうとするもの。アメリカの哲学者パースによる記号の三分類の一つ。コンピュータ上の絵柄の付いた記号をいうことが多い。アイコンは、キリスト教宗教芸術であり崇敬の対象であるイコン(ギリシャ語)の英語読みである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

僕が思うには、
アイコンはその画像単体で機能が分かるもの。
 
デザインするうえでアイコンの説明タイトルが無い方が、見た目もいいですし、ローカライズ(他言語対応)する場合にも楽になる利点があります。
 

UIをユニセックスな感じにする理由は、男女問わないユーザーをターゲットにしているから。当然、
ターゲットによってUIも変えるのがベストかと。
 

アニメーションについては、やっぱりiPhoneだし(^〜^;)
それと、動きがある方が使っていて楽しいですし、
ユーザーの体感的な処理速度にも影響があると思います。
もちろん、ウザイほどアニメーションを入れるのは禁物!
 

ユーザー操作を少なくする事については、Webサイトを作る上では常識的なこと(クリック数を出来るだけ減らす)だと思いますが、iPhoneアプリの中では『もうちょっとこうしてくれれば…』というものもちょくちょくあったりしますし。
 
開発に入り込んぢゃうとついつい忘れがちになっちゃうんですが、やっぱり
使い手側の心理で作る(ただしコンセプトは曲げない)
のは、アプリに限らず重要ですね。
 
 
最後に、アート系のエントリーなんでそれに関連する一言を。
 
 
オレには、アイデンティティなんていらねぇ!
 

アイデンティティー(identity)は、広義には、「同一性」「個性」「国・民族・組織などある特定集団への帰属意識」「特定のある人・ものであること」などの意味で用いられます。

コンピューター関係で用いられるときは、「一致」「識別」のことです。

学術用語としてのアイデンティティーの定義は、哲学分野では、「ものがそれ自身に対して同じであって、一個のものとして存在すること」です。心理学・社会学・人間学などでは、「人が時や場面を越えて一個の人格として存在し、自己を自己として確信する自我の統一を持っていること」と説明され、「本質的自己規定」をさします。

10分で分かる「アイデンティティー」の意味と使い方

僕も多感な思春期の頃は『アイデンティティ』って言葉にスゴい意味を感じていました。
でも、このごろになるとオリジナリティとかアイデンティティとか、ど〜でもいいように思えて来てます。

だって、個性なんて産まれた時からあるものだと思うし、ムリに作り出すものでもないし。
 
オリジナリティって言ったって、

世の中に山程あるオリジナルは、過去のパッチワーク

であることがほとんどだと思うから。
 
例えば、このエントリーは僕のオリジナルな記事ですが、ここに書かれている事は、過去に見聞きした情報や対外的な経験を寄せ集めて自分なりに解釈した記事です。
つまり、

『自分がゼロから創造したものなど、ひとつもない。』

ってこと。
 
曲づくりなんかしてる時には、本当にこのことを痛感します。

詞は、過去に耳にした歌はもちろん、だれかが言った言葉や台詞や本などから影響を受けているのは間違いないし。
メロディやコード進行だって、生まれて来ていままでで耳にした音から生まれて来ているなぁと感じます。

だから、僕はオリジナリティにはこだわりません。
外から見てパクリだと思われてしまうような、”そっくりそのまま”のものは別として。
 
 

…と、そんなコトを考えてみた32才の冬でした(^〜^;)
 
 

それでは、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
この次はもちっとライトなエントリーにしてみますm(_ _;)m

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アートとデザインの境界線。iPhoneアプリとかアイデンティティとか」への6件のフィードバック

  1. iPhoneアプリ開発勉強中のものです。
    勉強になりました!!
    既にあるものだからって、良いものを取り入れず、
    わけのわからん物を作って、利用者に喜ばれるわけがないですもんね。
    アイデンティティとかオリジナリティとか深く考えたことはありませんが、
    自分の大事にしたい部分というか、ここは曲げねぇぜ!!
    みたいなものを見つけられたらいいなって思いました。
    心ふらつく23歳の冬でしたw
    お邪魔しました。

    • コメントありがとうございます!!
      そして初めましてm(_ _)m

      僕もアプリは作り始めて半年ほどなので、なんだか恐縮です。

      ただ、僕の場合、
      プログラマー → アプリ制作 という流れでなく、
      デザインを気にするユーザー → アプリ制作
      って流れなので、数いる有能なプログラマーさんとは違う目線で開発していきたいと思っています。

      お互いがんばりましょう!!
      これからもよろしくです。

  2. ピンバック: アップルのタブレットの話でどんどん盛り上がってきましたね。iPhone iPod Touchな夕刊

  3. ピンバック: Tweets that mention アートとデザインの境界線。iPhoneアプリとかアイデンティティとか « Everything was born from Love -- Topsy.com

  4. 僕自身とかなり似た考えなので凄く共感できます。
    アプリにも極力文章はいれたくなくて、
    PUZZEROというゲームもアニメーションだけを使ったチュートリアルにしました。iQmirrorというゲームの中には一切説明文もチュートリアルも入れませんでした。
    ただ全てのユーザーがイメージだけで理解できるとは限らないので、しぶしぶ文章の説明を入れる事もありますが。それ以外だと、本当はイメージだけ(アニメーション)とかを使ったチュートリアルにしたくても、そっちの方が時間がかかるので、楽して文章に逃げてしまう時もありますね(笑)

    • コメントありがとうございます!!

      たしかにゲームの場合は独自性が高いので、イメージだけで伝えるのには他のアプリよりも工夫が必要そうですね。

      僕自身も開発に関してはまだまだなので、色々と勉強させて頂きますm(_ _)m

      今、開発中のアプリのチュートリアルは動画にしようと思ってます。
      同じ日本の開発者として応援しています!
      今後ともよろしくお願いします。

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